心理カウンセリング

桐の木クリニックの「心理カウンセリング」

心の健康の為には、カウンセラー(臨床心理士・公認心理士)による「心理カウンセリング」も有効な援助になる場合があります。桐の木クリニックでは、必要があれば医師による「診察」と、カウンセラーによる「心理カウンセリング」を組み合わせることで、患者さんの治療・回復と、人間的成長を援助していくことができる体制を整えています。

「心理カウンセリング」とは?

一般に「カウンセリング」という言葉はよく聞きますが、「話を丁寧に聴く」という姿勢、あるいは問題解決を促す「助言」のことのように理解されていることが多いようです。
しかし、本来の「心理カウンセリング」とは、個人のパーソナリティ(人格、性格)をベースに、その人の心の成長・成熟を援助し、「受けた人が根本的な問題解決ができる力」を引き出すことが一番の目的です。そして、それはその人固有の「個性」と「テーマ」にそって、当事者である患者さんが担当医師・カウンセラーと話し合いながら、オーダーメイドで計画・実施していくものになります。

医師による「診察」と心理士による「心理カウンセリング」との違い

医師による「診察」と「心理カウンセリング」は混同されることが多いのですが、医師は医学に基づく「病気の治療」の専門家であるのに対し、カウンセラーは心理学に基づく「心の専門家」という点が大きく異なります。
一般的に医師は患者さんの悩みや症状をお聴きしながら、薬の処方をしたり「心の健康」についての助言をしたりしながら、医学的に「症状の回復」を目指します。他方、カウンセラーはひとりひとり異なる体験や人間関係、個性や年代毎に訪れる生き方の「テーマ」などを軸に、その人の視点に立った「個別性」を重視していくことに大きな特徴があります。カウンセラーは医師、患者さんとともに悩みや症状が現れる背景を理解しながら、その人の成長・成熟の節目の時期を捉えて、心理的な援助をしていきます。また、個々人の中で本人も気づかないままに眠っている能力を引き出し、活性化していくのも『心理カウンセリング』の特徴です。

ご家族のカウンセリングについて

心の健康状態によっては、患者さんご本人を理解し支援していくために、ご家族の積極的な治療参加が非常に有効な場合も多く見受けられます。桐の木クリニックでは、そうした場合に備えてご本人だけでなく、ご家族にもカウンセリングを受けていただくことができるようになっています。
桐の木クリニックでは、ご本人の抱えている大変さを理解しながら、ご本人の援助に有効な接し方や支え方、またご家族の抱えられている心配な点を、医師・カウンセラーと話しあって一緒に考えていくことができます。

カウンセリングをお受けになるには

まず、当院を受診していただき、医師とよくご相談ください。その上で、カウンセリングが有用と判断された場合、カウンセリングへのご予約となります。予約状況によっては、カウンセリングの開始をしばらくお待ちいただく場合もありますので、ご了承ください。